今回はそこに行ったのですが、アメリカなのでアメリカ側からの歴史認識に基づいたものだったので、結構ん?と思うようなものも多かったですが、映像や写真で見ていた真珠湾の風景をこの目で見れた事には感動を覚えました。
晴れた日に行けたのでよかったです。
中では鞄の持ち込みが制限されたり色々と厳しいですが、時間とそれ以外はどこに入っても写真をとっても大丈夫なので楽しく見れると思います。
この日はチリの地震で軍人の出入りが多かったです。
まず海の見えるポイントに行くと、
潜水艦の墓場があります。
沈んだ、行方不明(MIA)になった潜水艦の碑が円形に並んでいます。
奥には、
戦艦ミズーリとアリゾナ記念館が見えます。
この碑の面白い所は
これはUSS-218 アルバコアの碑なのですが、下の乗員名簿の上にON ETERNAL PATROLと書いてあることです。
日本ではmissing in action、戦闘中に行方不明となったら名誉の戦死になりますが、アメリカでは永遠にパトロール中と書いてあります。アメリカと日本の違いがよく分かる一文だと思います。
墓場のすぐ近くに浮いているのは
BOWFINという潜水艦です。
この潜水艦、対馬丸事件の当事者なので、日本人にはあまり歓迎はされない奴です。
艦橋部分の撃破マークも日本の物が多いのであまりいい気分じゃなかったです。
車で元飛行場に行くのですが、その前に博物館に入りました。
トラトラトラの電文がそのまま使われていますね。
特に内部はアメリカ関係のが多く、特筆すべき展示物は無かったのですが、
赤城さんを見つけました。赤城さん、アメリカデビューを飾っていました。(加賀さん、蒼龍、飛龍はいなかったです。)
奥の奥のそのまた奥に日本にもこれほどの物は現存してない、58に見せられない
回天がありました。
これは操縦席や内部構造も見れる奴で、大和ミュージアムも買い出しに来たとか
自殺魚雷って書かれていました。その通りなんですが、まぁ、ね,,,
次に車に乗ってミズーリを見に行きます。
ミズーリ前ではニミッツ提督がお出迎え
ご存知の通り知日家で三笠保存に尽力なされた方でもあります。
そして、でかい!
この戦艦は昭和19年に出来た艦なのですが、全長は大和よりでかいですが、全体的に大和のほうがでかい。
大和型どんだけ化け物だったんだよと。
確かに沈まないと思ってしまうのも頷けます。
映画「Battle ship」でも出てきた艦であります。
また、日本が降伏調印した艦でもあります。
が、ここでは割愛させていただきます。
艦の後部甲板にはKamikazeと書かれた看板があります。
映画「永遠の0」の特攻もモデルとなった石野節雄二等兵曹が昭和20年にミズーリに特攻したのです。
その時の有名な画像をご存知の方も多いと思います。
爆弾が搭載されていないので、観測機だったのか、軽くするため落としたのか分かりませんが、
その場所に慰霊碑がちゃんと作られています。
アメリカ軍が日本軍兵士をきちんと水葬した最初で最後の例でもあります。
詳しくはミズーリのwikiでご確認ください。
その突入ポイントが
分かりにくいかもしれませんが、凹んでいるところです。
特攻の空しさがよく分かる場所だと思います。
気を取り直してアリゾナ記念館に行きたいと思います。
このアリゾナは真珠湾攻撃の時に完全に横転してサルベージ出来なかった艦のひとつです。
その上に戦死者1700名あまりを忍んで記念館が建てられています。
慰霊碑だけなので特に展示物などは無いですが、
アリゾナを見ることが出来ます。
不謹慎ですが、おもわずここを海軍航空隊が飛んだのか、と妄想に忙しかったです。
このように艦があった場所が示されていますから、容易に当時の場所を知る事が出来ます。
そして、未だに70年以上たったのに油が浮いています。
戦争の悲惨さみたいなのを学ばせるにはいいと思います。
一番戦争してるのがアメリカなんですけどね。
また、アリゾナ記念館からはこのようにミズーリの艦首を見ることが出来ます。
普通、泊地に停泊している艦艇は艦首を出口側に向けるのですが、ミズーリは反対方向を向いています。
また、友軍の泊地内では砲は下に向けるのですが、ミズーリは上向きで戦闘態勢のままです。
基地の海軍士官に聞いてみると、ミズーリはアリゾナと向き合うように並べている。砲は永遠にアリゾナを守ることを意味して上に向けている。戦争が始まった戦いで沈んだアリゾナと降伏調印がなされたミズーリを向かい合わせることで太平洋戦争の始まりから終わりまでを表している。
だそうです。
戦勝国にしか出来ないことだと思いました。
パールハーバーには他にも飛行機博物館やミサイルなど色々な展示物があり、一日中楽しめる場所なのでハワイに行った時はぜひ行ってみて下さい。
ハワイでは日本語は通じますが、ある程度で、やっぱり英語は出来たほうがいいので頑張ってください。
それでは真珠湾に沈んだ65名の冥福を祈って、終わりにしたいと思います。